同窓会会長挨拶

鹿児島大学工学部同窓会会長  宮城 泰児

私は、令和3年4月より鹿児島大学工学部同窓会の会長を務めさせて頂いております宮城泰児と申します。出身母体は、建築学科昭和58年度卒業であります。
鹿児島大学は現在、佐野輝学長(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科長、歴任)、工学部は木下英二工学部長(鹿児島大学機械工学工学プログラム教授)のもとに先進工学科(機械工学、電気電子工学、海洋土木、化学、化学生命、情報生体、の6工学プログラム)と建築学科で構成されており、約2000名(除く院生)の在学生を包容して総合大学の一翼を大いに担っております。卒業生は、約26,000人を超え国内外で広く活躍しており、鹿児島大学工学部の存在感は、産学官の各分野において確固としたものになっております。
1955年7月に国立大学として移管され、一昨年2020年に創立75周年を迎えました。コロナ禍により、記念式典は一年遅れの2021年4月に75周年記念事業実行委員会の関係各者のご尽力のもと、賑々しく挙行され、各学部の関係者様、諸先輩方に大変貴重なご講演、エール等を頂戴いたしました。(一般の方はWeb参加となりました。)
また、記念事業に先立ち前松永洋文会長のご尽力により各部会選出委員による事務局の立ち上げ、また寄付活動の母体となる記念事業期成会が結成され、積極的に活動された結果、多くの同窓生、企業団体の皆様から賛同を得、多大な浄財を賜りました。工学部同窓会といたしましても、「進取の精神」に叶う「研究交流基金」の原資となり助成事業に活用されていることをご報告申し上げ、この場を借りて御礼申し上げたいと存じます。

鹿児島大学工学部は戦後の学制改革の中で創設され、工学部の生い立ちとともに同窓会も発足・成長してまいりました。 昭和23年の鹿児島工業専門学校の一期生の卒業の年からスタートし、以後鹿児島県立大学の時を経て、昭和33年に鹿児島大学工学部同窓会と名称を変え現在に至っています。各学部に置かれましては、機械系学科の機友会(皮籠石紀雄 会長)、電気・情報系学科の錦水会(葉山勝年会長)、建築学科のAOI会(武田敏郎会長)、化学系学科の南窓舎密会(下茂徹朗会長)、海洋土木系学科のしらなみ会(萩亮会長)の五つの学科同窓会が活動しております。また、各学部の同窓会活動は各地区に支部が組織され、互いの活躍を確認し語れる場が設けられるなど充実した同窓会活動が展開されています。 各部会とその支部の様々な活動を部会の中だけで完結するのではなく、他の部会・部会支部など工学部同窓会全体としての絆を深め、尚一層の工学部同窓会の発展に寄与頂けるものと確信いたしております。

巷では、人生100年時代が言われており、人生における各人のキャリアの磨き方、掛け併せ方も様々であると思われます。折角、同じ学舎で学んだご縁を学生の時代ばかりとせず、長い人生の彩の一つとして活用していくことも大切な人生の味わい方だと考えます。そういった観点から鹿児島大学工学部同窓会は今後、色々な形で人生の深み、味わいを与えてくれる受け皿であると考えます。様々な試練を乗り越えて来られた諸先輩方と、現在進行形で奮闘中の若い方々が互いに集い、憩える場を設けてゆけたらと希望しております。

Reunion of Faculty of Engineering in Kagoshima University