同窓会会長挨拶

鹿児島大学工学部同窓会会長  井手 英夫

 令和5年度の総会で、宮城泰児前会長の後任として選任され、令和6年4月から会長として務めさせて頂いております井手英夫と申します。微力ではございますが、同窓会の事業の促進と益々の発展を願い、誠心誠意努めてまいる所存です。何卒、宜しくお願い申し上げます。私は、出身は機械工学科および理工学研究科機械工学専攻(昭和44年入、48年卒、昭和50年修了)です。昭和50年4月から平成16年3月まで41年間、工学部および大学院理工学研究科で教員(助手、助教授、教授)として教育、研究を主体に勤務しておりました。


 鹿児島大学は、教育研究組織として工学部を含め9学部のほか学術研究院、大学院および学内教育研究センター等に再編されています。工学部は、木方十根工学部長(鹿児島大学建築学プログラム教授)のもとに先進工学科(機械工学、電気電子工学、海洋土木、化学、化学生命、情報生体、の6工学プログラム)と建築学科で構成され、令和6年5月現在毎年400数十名ほど入学し、約2000名(除く院生)の在学生を包容して総合大学の一翼を担っています。卒業生は、現在、約23,000人を超え国内外で広く大いに活躍しており、鹿児島大学工学部の存在感は、産学官の各分野において確固としたものになっています。


 1945年4月を起源に2020年に創立75周年を迎えました。コロナ禍により、記念式典は2021年4月に75周年記念事業実行委員会の関係各者のご尽力のもと、挙行され、各学部の関係者、諸先輩方に大変貴重なご講演等を賜りました。また、記念事業として当時の松永洋文会長のご尽力により事務局の立ち上げ、また寄付活動の母体となる記念事業期成会が結成され、積極的な活動の結果、多くの同窓生、企業団体の皆様から賛同を得て、多大な浄財を賜りました。工学部同窓会にとりましても「研究交流基金」の原資となり、「学生と若手技術者との交流会」、「きばっど会」を始めとする各種交流事業や各種行事の支援に活用されていることをご報告申し上げ、この場を借りて御礼申し上げます。

 鹿児島大学工学部は戦後の学制改革の中で創設され、工学部の生い立ちとともに同窓会も発足・成長してまいりました。 昭和23年の鹿児島工業専門学校の一期生の卒業の年からスタートし、以後鹿児島県立大学の時を経て、昭和33年に鹿児島大学工学部同窓会と名称を変え現在に至っています。各学部に置かれましては、機械系学科の機友会(皮籠石紀雄会長)、電気・情報系学科の錦水会(葉山勝年会長)、建築学科のAOI会(下山道男会長)、化学系学科の南窓舎密会(下茂徹朗会長)、海洋土木系学科のしらなみ会(萩亮会長)の五つの学科同窓会が活動しております。また、大学全体の鹿児島大学同窓会連合会を始め、各学部の同窓会活動は各地区に支部が組織され、鹿児島大学の卒業生および修了生としての喜びと活動を語れる交流の機会が設けられるなど充実した同窓会活動が展開されています。 各部会とその支部の様々な活動を部会の中だけで完結するのではなく、他の部会・部会支部など工学部同窓会全体としての絆を深め、尚一層の工学部同窓会の発展に寄与頂けるものと確信いたしております。

 令和6年4月の鹿児島大学同窓会連合会総会で、佐野輝学長のご講演によれば、日経新聞および日経HPに取り上げた大学のイメージ調査2023で、大学の取り組みランキングが、3位名古屋工業大学、2位横浜国立大学、1位鹿児島大学、採用を増やしたい大学は、1位豊橋科学技術大学、2位は3大学で電気通信大学、高知工科大学、鹿児島大学とのこと、学生および卒業生の「行動力」、「独創性」、の得点が高く、「人間力が高い印象を受けている」との高い評価を受けたとのお話がありました。これらは、学生および卒業生(同窓生)個人の力はもとより、愛情を持って終始ご指導とご鞭撻戴いた教職員および保護者、先輩諸氏のご支援の賜物であると感じております。 

 今後とも同窓生皆様の益々のご健康とご発展を、さらに本同窓会の盛会を祈念申し上げます。

Reunion of Faculty of Engineering in Kagoshima University